高齢のご家族の食事準備で悩んでいませんか。「硬いものが食べられなくなってきた」「飲み込むときにむせることが増えた」「毎日の介護食づくりが体力的にきつい」など、ご家族を介護する方の食事に関する悩みは尽きないものです。
介護食を毎日手作りするのは、実はとても大変な作業です。食材を細かく刻んだり、ペースト状にしたり、とろみをつけたりと、通常の調理よりもはるかに手間がかかります。しかも見た目や味が単調になりがちで、食べる側の食欲が低下してしまうこともありますよね。
そこで頼りになるのが、介護食に対応した宅配弁当サービスです。噛む力や飲み込む力に合わせた段階別のメニューが用意されていて、管理栄養士が栄養バランスまで考慮して設計してくれています。この記事では、介護食の宅配弁当の選び方とおすすめのサービスを詳しく解説していきますね。

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介護食の「区分」を理解しよう
介護食を選ぶとき、まず知っておきたいのが食事の「やわらかさ」の区分です。農林水産省が定めた「スマイルケア食」の分類を基本に、各サービスが独自の区分を設けています。
区分1:容易にかめる(歯ぐきでつぶせるやわらかさ)
硬いものや大きな食材は食べにくいけれど、ある程度の咀嚼力がある方向けです。通常の食事に近い見た目ですが、食材がやわらかく調理されているのが特徴。煮込み料理や蒸し料理が中心です。
区分2:歯ぐきでつぶせる
歯がほとんどなくても、歯ぐきで食材をつぶして食べられるレベルのやわらかさです。食材は細かく刻まれていたり、圧力調理でとろとろにやわらかくなっていたりします。見た目はある程度おかずらしい形を保っています。
区分3:舌でつぶせる
噛む力がかなり弱い方向けで、舌と上あごで食材をつぶせるくらいのやわらかさです。マッシュポテトくらいの硬さをイメージしてもらえればわかりやすいですね。
区分4:かまなくてよい(ムース食・ペースト食)
噛む力がほとんどない方や、飲み込む力が弱い方向けです。食材をペースト状にしてから型に入れて固めたムース食が中心。見た目は元の料理の形を再現しつつ、口に入れるとなめらかに溶けるよう工夫されています。
どの区分を選べばいいかわからない場合は、かかりつけ医や言語聴覚士に相談するのが安心です。適切でないやわらかさの食事は、誤嚥(ごえん=食べ物が気管に入ること)のリスクにつながります。安全のために、専門家のアドバイスを受けてから選びましょう。
介護食の宅配弁当おすすめ6選
介護食に対応した宅配弁当サービスを比較しました。やわらかさのレベル、メニュー数、価格などを詳しく見ていきましょう。
Dr.つるかめキッチン── 専門医監修の制限食(約663円〜/食)
介護食を探している方にまず知ってほしいのがDr.つるかめキッチンです。専門医と管理栄養士がダブルで監修しており、糖質制限・塩分制限・たんぱく質&塩分制限・カロリー制限など目的に合わせた5コースが揃っています。1食あたり663円〜で、定期コースなら28%OFFかつ送料無料。高齢のご家族に「やわらかい食事まではいらないけど、塩分やカロリーは管理したい」というケースで特に力を発揮してくれますよ。
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食宅便「やわらかい食事」
日清医療食品が運営する食宅便は、全国の病院・介護施設に給食を提供している実績があり、介護食のノウハウが豊富です。「やわらかい食事」シリーズは、歯ぐきでつぶせるやわらかさに調整されていて、おかず5品入り。7食セットで4,340円(税込)、1食あたり約620円です。
見た目が通常の食事に近いのもポイントで、「介護食だから見た目が悪い」という不満が出にくい設計になっています。介護施設での実績がそのまま活きているサービスですね。
やわらかダイニング(ウェルネスダイニング)
ウェルネスダイニングの介護食ブランド「やわらかダイニング」は、3段階のやわらかさから選べるのが特徴です。
ちょっとやわらかめ宅配食:食材本来の食感を残しつつ、やわらかく調理。噛む力が少し弱くなった方向けです。
かなりやわらか宅配食:原形を留めながらも、スプーンでつぶせるくらいのやわらかさ。飲み込む力が弱い方にも配慮しています。
ムースやわらか宅配食:食材をムース状に加工して、元の料理の形に整えたもの。見た目は普通の料理なのに、口の中でなめらかに溶けます。
7食セットで4,968円〜5,616円(税込)。初回送料無料で、管理栄養士への相談も無料で利用できます。3段階から選べるので、お気に入りの方の状態に合わせて最適なコースを選べますよ。


メディカルフードサービス「MFSやわらか食」
メディカルフードサービスのやわらか食は、凍結含浸法という特殊な技術を使って、見た目は普通の料理なのに箸で簡単に崩れるやわらかさを実現しています。煮魚などは見た目そのままで、口に入れるとホロホロと崩れる食感です。
6食セットで5,335円(税込)、1食あたり約889円と価格はやや高めですが、見た目の美しさと食感のバランスは素晴らしいものがあります。「食事を楽しむ」ということを大切にしたい方に特におすすめです。
まごころケア食「やわらか食」
まごころケア食のやわらか食は、コスパの良さが魅力です。7食セットで4,480円(税込)、定期便なら送料が無料になります。1食あたり約640円で、介護食の宅配弁当としてはリーズナブルな部類です。
歯ぐきでつぶせるやわらかさに調整されていて、バランスの良い味付けが好評。経済的な面から介護食の宅配弁当に手が出しにくかった方にもおすすめできるサービスですね。
ベネッセのおうちごはん
教育・介護事業を展開するベネッセが運営する宅配弁当サービスです。介護食は「ムースのおかず」として提供されていて、ムース状に加工した食材を元の料理の形に成形しています。
ベネッセは老人ホームの運営実績があるため、高齢者の食事に関する知見が豊富です。メニューのバリエーションも考慮されていて、毎日異なるメニューが届きます。地域限定のサービスなので、配送エリアの確認が必要ですよ。
宅配クック ワン・ツウ・スリー
高齢者専門の宅配弁当チェーンで、全国に約350店舗を展開しています。ムース食の取り扱いがあり、毎日手渡しで届けてくれるのが安心ポイント。配達時に安否確認も兼ねてくれるので、離れて暮らすご家族の見守りサービスとしても活用できます。
冷凍ではなく「当日調理の冷蔵弁当」が届くので、温めるだけで出来たてに近い食事が楽しめます。ただし、地域によって取り扱いメニューや価格が異なるので、お近くの店舗に確認してくださいね。
介護食の宅配弁当を選ぶときの重要ポイント
やわらかさのレベルを正しく選ぶ
介護食で最も重要なのは、食べる方の噛む力・飲み込む力に合ったやわらかさを選ぶことです。やわらかすぎても硬すぎてもリスクがあります。特に、飲み込む力が弱い方に適切でない硬さの食事を提供すると、誤嚥性肺炎のリスクが高まるので注意が必要です。
不安な場合は、かかりつけ医や担当のケアマネージャー、言語聴覚士に相談して、適切なレベルを確認してもらいましょう。
見た目の食欲を大切にする
介護食は栄養だけでなく、見た目のおいしそうさも非常に重要です。高齢になると食欲が低下しやすくなるため、「食べたい」と思える見た目のメニューでなければ、いくら栄養価が高くても食べてもらえません。
最近のムース食は、元の料理の形を再現する技術が発達していて、ハンバーグや魚の煮付けの形のムースなど、見た目の工夫がされています。食事の時間が楽しみになるようなメニューを選んであげたいですね。
介護する側の負担も考慮する
介護食の準備は、介護する側にとっても大きな負担です。宅配弁当を利用することで、毎日の食事準備にかかる時間と労力を大幅に削減できます。空いた時間を他の介護タスクや、自分自身の休息に充てることができますよ。
宅配弁当を温める際は、食べる方の安全のために「適温」を確認してから提供しましょう。高齢者は熱さへの感覚が鈍くなっていることがあるため、やけどに注意が必要です。温め後に少し時間をおいて、適温になってから食卓に出すのが安心ですよ。


介護食で気をつけたい栄養面のポイント
低栄養に注意する
高齢者は食欲の低下や噛む力の衰えから、必要な栄養が不足しがちです。特にたんぱく質の不足はフレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉量の減少)につながるリスクがあります。介護食であっても、エネルギーとたんぱく質が十分に摂取できるメニューを選ぶことが重要です。
水分摂取にも気を配る
高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、脱水症状を起こしやすいです。食事の際に汁物やゼリー飲料などで水分補給を促しましょう。飲み込む力が弱い方には、とろみ剤を使って水分にとろみをつけると、誤嚥のリスクを減らせます。
食物繊維も意識する
高齢者は便秘になりやすい傾向があります。介護食はやわらかく調理する関係で食物繊維が不足しがちなので、食物繊維を意識的に補給する工夫が必要ですね。ゼリー状の食物繊維補助食品なども販売されているので、活用してみてくださいね。
介護食の宅配弁当と介護保険の関係
「介護食の宅配弁当は介護保険で賄えるの?」という質問をよくいただきます。残念ながら、宅配弁当の費用自体は介護保険の対象外です。ただし、自治体によっては高齢者向けの配食サービスに助成金を出しているところもあります。
お住まいの市区町村の地域包括支援センターに問い合わせると、利用可能な支援制度を教えてもらえますよ。また、配食サービスに安否確認が含まれている場合、介護保険の「見守り」サービスと連携して利用できるケースもあります。
介護食に関する公的な情報は、厚生労働省の介護・高齢者福祉のページで確認できます。制度の変更もあるので、最新情報をチェックしておきましょう。
宅配弁当以外の介護食の選択肢
市販の介護食レトルト
スーパーやドラッグストアでも、レトルトパウチの介護食が購入できます。キユーピーの「やさしい献立」シリーズや、ハウス食品の「やさしくラクケア」シリーズなどが有名です。1個あたり150円〜300円程度とリーズナブルですが、おかず1品ずつの販売なので、バランスの良い食事にするには複数商品の組み合わせが必要です。
介護食の手作りキット
食材を自分で調理するものの、やわらかく仕上げるための調理法やレシピが付いたキットも販売されています。コスト面では宅配弁当よりも安くなりますが、調理の手間がかかるので、時間に余裕がある場合の選択肢ですね。
地域の配食サービス
自治体やNPO法人、社会福祉協議会などが運営する配食サービスもあります。安否確認を兼ねた手渡しの配食サービスが多く、費用も自治体の助成で安くなることがあります。ケアマネージャーに相談すると、利用可能なサービスを紹介してもらえますよ。


よくある質問
Q. 介護食の宅配弁当は、介護度が低くても利用できますか?
もちろん利用できます。介護認定を受けていなくても、噛む力や飲み込む力が弱くなってきた方であれば誰でも注文可能です。介護予防の観点からも、早い段階から適切な食事をとることは大切ですよ。
Q. 認知症のある家族にも宅配弁当は使えますか?
電子レンジの操作が安全にできる方であれば、一人でも食べられます。火を使う必要がないので、調理による事故のリスクを減らせるメリットもあります。ただし、温め忘れや食べ忘れがある場合は、ご家族や介護スタッフのサポートが必要ですね。
Q. 嚥下障害がある場合、どの区分を選べばいいですか?
嚥下障害の程度によって適切な区分が異なります。必ず主治医や言語聴覚士に嚥下機能の評価をしてもらい、指示に従って選んでください。誤嚥性肺炎のリスクがあるため、自己判断は避けましょう。
Q. 宅配弁当の容器はそのまま食卓に出せますか?
そのままでも食べられますが、お皿に盛り付けると食事の雰囲気がぐっと良くなります。特に高齢者の方は、お皿に盛り付けた食事の方が食欲が湧きやすいという研究もあります。ひと手間ですが、余裕があればぜひ盛り付けてあげてくださいね。
Q. 介護食の宅配弁当は毎日届けてもらえますか?
サービスによって異なります。冷凍タイプの宅配弁当は週1回のまとめ配送が基本ですが、宅配クック ワン・ツウ・スリーのような冷蔵タイプのサービスなら毎日配達してもらえます。毎日の配達には安否確認のメリットもあるので、離れて暮らすご家族の見守りとしても活用できますよ。
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最後までお読みいただきありがとうございます。ぜひ参考にしてみてください





